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現在ブログ引っ越し中!!

こんにちは!沖縄那覇のパーソナルトレーニングスタジオstudio kinariのミナミです。


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【現在ブログ引っ越し中!!】

現在、前ブログから過去の記事をリライト(書き直し)して今ご覧頂いている当サイトに引っ越し中でございます。前ブログには過去4年に渡って発信していた体作りの内容が掲載されていますので、もっとご覧になりたい方はこちらもご覧ください!


前ブログはコチラ→kinari ONLINE STUDIO(HP)

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さて、1日1本を目標に現在過去の記事をリライトして発信をしております!今回でブログ引っ越し後15本目の記事、前ブログで書いた記事の中から


「「呼吸」が浅いと太りやすくなるし、疲れやすくなるからやっぱり大事という話(後編)」


というテーマをリライトして更新していきます。早速行きましょう!

「「呼吸」が浅いと太りやすくなるし、疲れやすくなるからやっぱり大事という話(後編)」

まずは前回(前編)のおさらいから

はい!というわけで本日も更新してまいりましょう!と、その前に、本日は昨日から続いている記事ですので、まだご覧になっていない方はコチラの前編記事からご覧頂ければと思いますが、ちょっとややこしい内容を書いていますので今回の記事でもまずはおさらいからいきましょう!


□まず、人間のエネルギー源はATP(アデノシン三リン酸)だよ

□エネルギーが放出されるときは、エネルギーが分解されるとき

□つまり、ATPが分解されるとエネルギーが発生する(そしてADP)になる
(ATPが「エネルギー満タン」の状態、ADPが「エネルギー不足」の状態)

ATPが分解されてADP、ADPが合成されてATPとこれを人間の体は延々と繰り返していく


という、ここから見た方にとっては全然意味が分からなくなる可能性があるおさらいをしているので、もうここでちんぷんかんぷんな方は昨日の記事をご覧頂くか、この章はすっ飛ばして次に進んでも大丈夫なように本日は更新しますのでご安心を。


とにかく、ATPという物質が人間の活動には大事(というかエネルギーそのもの)なわけで、次のおさらいは


□ATPは細胞内のミトコンドリア内で作られる

□ミトコンドリアは酸素が無いとATPを作ることができない

□つまり呼吸が大事

□酸素を取り入れる量とATPを産生する量が比例するなら、呼吸が深い方が良いよね


で、その結果(結論)として


身体エネルギーそのものであるATPが少なければ疲れやすくなるし、活動出来ないから痩せにくくなるよね

ということが言いたいわけです。


ちなみに、昨日の記事の最後に


「とはいえ、酸素がなくてもATPは作れる(但し、量は少ない)」


という余談的な話をチラッと書いたのですが、酸素が必要な呼吸を「好気呼吸」、酸素がいらない呼吸を「嫌気呼吸」といい、この好気呼吸と嫌気呼吸の作り出すATPの差はなんと


19倍


であります。ものすごい差ですよね。一応、僕の記事をいつもご覧になって頂いているマニアックな読者様のために化学式を記載しておきますが(不要な方はサッと次に進んでくださいね)、


□好気呼吸:C6H12O6+6O2+6H2O→6CO2+12H2O+38ATP

□嫌気呼吸

・アルコール発酵
C6H12O6→2C2H5OH+2CO2+2ATP

・乳酸発酵
C6H12O6→2C3H6O3+2ATP


で、別に上記の化学式がきちんと理解できる必要はなくて、要は各化学式の最後にどれくらいのATPが産生されたかだけを見て欲しいのですが、


□好気呼吸:38ATP

□嫌気呼吸:ともに2ATPずつ



ということで、これが好気呼吸が嫌気呼吸の19倍のATPを作られている、ということの根拠になっているわけです。
 

呼吸にとって最も重視すべき筋肉、それは

はい、皆さまお疲れ様でした。昨日の記事をご覧になった方でも、やはり普段聞かない内容がワーッと書かれると中々つらいところだったかと思います。しつこいようですが、昨日の記事ではもうちょっとかみ砕いて書いてありますので、もしご興味のある方はそちらからお願いします。


で、ですよ。上記のおさらいで結局何が伝えたかったのかといえば、それは


呼吸がキチンと出来れば(酸素を取り入れる)、エネルギーが作られる


呼吸が浅ければ(酸素を上手に取り込めなければ)、エネルギーは本来より作られない


ということが起きるわけです。だから、


なるほど!だから呼吸が浅いと疲れやすいって言われるわけね!


くらいのことに気づいてもらえると、実はそれだけでここまでの内容的にはOKだったりするわけです。ただ、単に結論から書くとそのへんのトレーナーさんと同じになっちゃうので・・(小声)


じゃあ、「呼吸が上手に出来る」っていうのは一体何かという話ですが、実は


呼吸筋


と通称で呼ばれる(実際にそんな筋肉の名前はない)筋肉たちがいます。


皆さんが呼吸が出来ているのは、肺が膨らんだりしぼんだりしているからですよね。もうちょっと突っ込んで考えると、肺を覆っている胸郭も広がらないと肺も上手く伸び縮みできないとか、まぁ呼吸のことを考えるということはこのあたりを考慮するのですが、そう考えると実は呼吸に関与する筋肉っていうのは結構多くて、


横隔膜(おうかくまく)

腹直筋(ふくちょくきん)

内腹斜筋(ないふくしゃきん)

外腹斜筋(がいふくしゃきん)

内肋間筋(ないろっかんきん)

外肋間筋(がいろっかんきん)

胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)

前斜角筋(ぜんしゃかくきん)

中斜角筋(ちゅうしゃかくきん)

後斜角筋(こうしゃかくきん)



と、バーっと列挙しましたが、要するに


首周り、肋骨周り、腹筋周りの筋肉が呼吸するときには連動して動いて呼吸という動作をしている


わけです。


じゃあ、呼吸というときにこの中のどの筋肉が主役かというと、それは間違いなく


横隔膜(おうかくまく)


であります。

横隔膜ってどんな筋肉なの??

よくしゃっくりをすると


「横隔膜がけいれんしてるね」


なんて、どこまで分かっているんだろうこの人は・・・と思うようなことを言う人もいますが、そもそも横隔膜が


筋肉


である、ということをまずはしっかりと認識して頂きたいのであります。


横隔膜は解剖図で見ると逆に分かりにくい可能性もあるのですが、こんな感じ↓


沖縄 那覇 パーソナルトレーニング 横隔膜


肺の下でドーム状に広がっている筋肉になります。じゃあこの横隔膜と言う筋肉はどんな役割を持っている筋肉なのかと言うと、


息を吸う時に使う(吸気)筋肉


です。ここが誤解がちなところで、大勢の学生さんの前でこういうのを説明すると必ず出てくる質問が


「先生!!呼吸で使うっていうのは「吸う時」も「吐く時」もどっちも使うんじゃないでしょうか??」


はい、全然違います。


とは言えそういう質問をしたくなる気持ちは分かります。息を一生懸命吐こうとすると疲れますもんね。いいですか、横隔膜という筋肉が収縮すると


横隔膜は下に下がる(下制)する筋肉


です。息を思い切り吸うと、胸あたりが膨らむので横隔膜は上がっているんじゃないかと誤解する方がいますが、逆です。横隔膜は息を吸う時には下に下がります。


横隔膜が下がるから肺の内圧が下がって、肺の中に空気が取り込める


わけです。ちなみに、まだこれでは


「吐くときには横隔膜は使わないの??」


という質問に答えていませんので書いておくと、皆さん一度試してみてください。はい、思いっきり限界まで息を吸い込んでください。で、吐いてください。どうですか??


息を吐いたときには自然と空気が出ていきませんでしたか??これはですね、息を思い切り吸い込むと肺が膨らんで、その膨らんだ肺が元の状態に戻ろうとする受動的反跳で勝手に肺が縮むので、


息を吐くときにはそもそも意識しなくても勝手に出ていくので、筋肉を使う必要はない



ということです。


横隔膜の理解としてはこれくらい分かっておけばいいのかと思います。

横隔膜を鍛えるメリットは??

本日も中々の文章量になりそうな予感がここまででプンプンしていますが、本当はね、長くなることが最初から分かっていたので記事を分けようかと思っていたんですけど、タイトルに「前編・後編」とか書いちゃったから引くに引けなくなったという、むちゃくちゃ自分都合記事だったりするのですが、それでも一生懸命書いているのでお読み頂けますと幸いです。


で、次は


この横隔膜を鍛えるメリットって何よ!


という話ですが、まぁこのへんは実は結構嬉しい効果があります。代表的なものを3つ書いておきますが、まずはこの記事の最大のテーマである


効果①痩せやすく・疲れにくくなる


という効果です。要するに、エネルギーがガンガン作られればいつも以上に活用できるエネルギーが増えるので、そりゃあそうなるよねっていうのはもうここまでお読みいただいた方は重々承知のことと思います。


なので次に挙げるメリットとしては、


効果②姿勢が良くなる


これはもしかしたら意外な効果かもしれませんね。もちろん、「姿勢が悪い理由」を横隔膜のせいだけにするのはかなり暴論ではありますが、現代人にとっては確実に一要因にはなっているかなと思います。


軽くその理由について触れておくと、一般的に「姿勢が悪い」と言われるときには大体お腹周りが緩んでいることが多いと思います。そもそもですね、お腹周りっていうのは「骨盤」とか「胸骨」とか、そういうガッチリした骨格は存在しません。


なので、筋肉で支えるしかないわけですが、このお腹周りの安定性を支えている筋肉群を


インナーユニット


といいます。簡単にご紹介すると


①横隔膜(おうかくまく)

②腹横筋(ふくおうきん:お腹のインナーマッスル)

③骨盤低筋群(こつばんていきんぐん:骨盤の中のインナーマッスル)

④多裂筋(たれつきん:背中のインナーマッスル)



という構成なんですけど、もうちょいイメージしてもらうと要するに


お腹の中に上記の各筋肉が壁のボックスがある


イメージです。これをインナーユニットといいます。これらの筋肉がしっかりと働いてボックスの内圧がキチンと保たれていると、お腹周りはしっかりと姿勢が保たれるので、姿勢が良くなることになるというわけです。


で、もう一つ横隔膜を鍛えるメリットを挙げるとすると


効果③呼吸がしやすい・楽になる


という、そりゃそうだっていう話なんですけど、意外とこれがね、見落としがちなわけです。


どうしてもデスクワークの多い現代人は知らず知らずの間に背中が丸くなって、肺を圧迫して、その結果横隔膜の動きも悪くなって・・・というサイクルに入ってしまいます。


なので、シンプルに呼吸がしやすくなりますよっと。こういう話です。なので改めて横隔膜を鍛えるメリットを書いておくと、


効果①痩せやすく・疲れにくくなる

効果②姿勢が良くなる

効果③呼吸がしやすく楽になる



という、もうこれだけ見たら鍛えるメリットは十分じゃないでしょうか??

横隔膜を意識して使ってみよう!!

というわけで、ここまでのコトが分かると皆さんの頭の中には


じゃあどうやって横隔膜を使えばいいのよ!!


とお思いのことと思います。でも、もう実はそのことは書いていて、横隔膜の機能は


息を吸う(吸気)


なわけですから、要するに意識して呼吸をしていればそれだけでOKだったりします。ただ、それだけはちょっと最後の内容としては乱暴なので、もうちょっとワーク的なものをご紹介すると、いわゆる


腹式呼吸


がそれにあたりますので、毎日3~5分でいいので是非実践してみてください。だいぶ呼吸が変わります。簡単です。


ステップ①:鼻から息を吸い、お腹を思い切り膨らませる

ステップ②:口から息を吐き、お腹を思い切りへこませる



これだけです。でも、実際にやってみると結構疲れます。ちなみに、腹式呼吸は副交感神経が優位になるので、リラックスしたいときにも有効でございます。


実際には横隔膜を刺激するメソッドとか方法論は色々あるんですけど、それをやる前にまずは


キチンと呼吸せえ!!


というのが僕の普段からの呼吸についての意見です。


ですので、今回の記事もかなり長くなりましたが(小論文くらい)、ここまでご覧頂いた方は是非「意識して呼吸をする」ということをまずは日常のどこかに取り入れてみてください。


色々とストレスも多いという方も多いでしょうから、そんな時間も一日の中に少しだけ取っておいてあげて下さいね。


というキレイなまとめ方で、本日はここまで!


ではでは。


studio kinari ミナミ