「下半身専門」だから全身は痩せない。という誤解について

2020/02/06

こんにちは!沖縄那覇のパーソナルトレーニングスタジオstudio kinariのミナミです。


今回は「スタジオコラム」の2回目として書かせて頂くのは、当スタジオにいらっしゃる方からよくご質問を頂く、


「ここ(studio kinari)は下半身をメインにしているスタジオだから全身痩せは出来ないんですか?」


というご質問について、決してそうではないということを、人体の仕組み的な観点からお話をさせて頂ければと思います。
 

「下半身専門」だから全身は痩せない。という誤解について

そもそも、どうしてダイエットに「筋トレ」が有効なのか知っていますか??


というわけで今回はコチラのテーマについて書いていくのですが、そもそも論で、お客様に


「どうしてダイエットに筋トレが有効かご存知ですか?」


という質問をすると、意外と多くの方が答えられません。まず、パーソナルトレーニングをご検討されている方はこの点をしっかりご理解頂きたいのですが、まず「痩せる」ということを考えると、大前提として体内のエネルギーバランスが


摂取カロリー < 消費カロリー


になる必要があります。これはどんなテクニックや「〇〇ダイエット」というのは関係なく、人間の基本的な仕組みです。


ということは、痩せることを考えた際には大きく二つの選択肢があります。それが、


①摂取カロリーを減らす

②消費カロリーを増やす



考えてみれば当たり前のことですね。このうち、①の摂取カロリーを減らすためには皆さまご存知の「食事制限」が主な方法となります。そして、②の消費カロリーを増やすということについては、さらにここから二つの選択肢があります。


「カロリーを消費する」ということは別の言い方をすると、「生きるためにエネルギーを使う」ということであり、一言で言えば「代謝」であります。


この代謝には大きく二つあります。一つが「基礎代謝」。もう一つが「活動代謝」です。


基礎代謝とは、人間が「生きているだけで」消費するエネルギーのこと


活動代謝とは、動いた分だけ消費するエネルギーのこと


と考えてもらえれば分かりやすいかと思います。筋トレをするというのは、このどちらの代謝にも影響を与えることになります。


まずは当然のことながら運動をするので、活動代謝としてエネルギーを消費します。ですが、これは「筋トレで痩せる」ための本当の目的ではありません。


筋トレをすることの本当の意味は基礎代謝を向上させることです。つまり、


生きてるだけで消費するカロリーが増やせたら、痩せるのって簡単じゃない???


ということが根本的な発想としてあるわけです。


そして、この「生きてるだけで消費するカロリー(基礎代謝)」というのは、体の中にある筋肉量と比例します。


だから、多くの人が筋肉を増やそうとするし、一度筋肉がある程度まで付くと「太りにくい体」になるわけです。この考え方を抜かすと、「なぜダイエットに筋トレをするべきなのか」という意味が全く理解できなくなります。
 

下半身の筋肉は全身の70%


さて、そこで考えて頂きたいことは、


どうやったら効率よく筋肉量が増やせるのか


という点についてです。この答は簡単です。


大きい筋肉を鍛えれば良い」


たったこれだけです。では、人体で大きい筋肉がどこなのかという話ですが、既に小見出しにも書いていますが、


下半身には全身の約70%の筋肉が集中


しています。じゃあ、ダイエットを始めた人がよくやる「腹筋運動」ですが、この効果ってどれくらいだと思いますか?


これは、腹筋(正しくは腹直筋)の大きさが分かればいいのですが、下半身の筋肉が全身の70%だとすると、腹筋(腹直筋)の大きさは大体1~2%ほどの割合となります。つまり、


腹筋なんて、どれだけ頑張っても絶対に痩せない


ということがここから分かります。


下半身70%

腹筋1~2%



このどちらを鍛えればいいか、なんていうのはもはや説明をする必要がないかと思いますが、何がここで分かって頂きたいかと言うと


全身を痩せたいのであれば(筋トレで)、下半身を鍛える以外に方法はない


ということです。


ですから、当スタジオが「下半身専門」と聞くと、


「私は下半身だけじゃなくて全身痩せたいからここは違う」


と思われる方もいるかと思いますが、違います。です。


全身を痩せたいならどのジムを選ぶにしても、下半身をやらざるを得ないことを、知識のあるトレーナーであれば必ず知っています。逆に、腹筋ばかりやらせるようなトレーナーがいたら、それは理由をしっかり聞いた方がいいかと思います。
 

なぜ、「下半身専門」のジムが少ないか



最後にこの話題に触れておきます。沖縄県内は車社会のせいか、下半身太りに悩まれている方が決して少なくありません。


なのに、不思議と「下半身痩せ専門パーソナルトレーニング」というのは当スタジオだけです。なぜか。


下半身は難しいからです。単純に全身の70%を占めるわけですから、得るべき知識量が上半身とは段違いに違います。


例えば、「二の腕を細くしたい」と考えた場合は「上腕三頭筋」という筋肉を鍛えることになります。


例えば、「背中の脂肪を無くしたい」と考えた場合は「広背筋」を鍛えることになります。


しかし、脚は違います。


例えば、「内ももを細くしたい」と考えたら、少なくとも5つの筋肉を鍛える必要があります。(大内転筋・長内転筋・短内転筋・恥骨筋・薄筋)


例えば、「O脚を改善したい」と考えたら、そこが股関節周りの筋肉の影響なのか、それとも足部(くるぶしよりも下)からの影響でそうなっているのか。


もし足部からの影響だとしたら、足裏のどの筋肉が弱くて、足部自体の骨格がどう崩れているのかを把握する必要があります。


例えば、「姿勢を改善したい」と考えたら、骨盤周りについている様々な筋肉(腹筋群・大腿四頭筋群・内転筋群・ハムストリング・臀筋群・背筋群など)のバランスがどう崩れていて、どう鍛えればいいか分かる必要があります。


いくつか例を出しましたが、つまり、上半身のように「この部分を変えたいならこの筋肉」といったように「1:1」の関係で説明が出来ないのが下半身です。


だから、トレーナーを始めて数年足らずでは恐らく学習がここまで追いつきませんし、興味がなければ一生この分野には触れないトレーナーも大勢いるかと思います。


だから、「下半身専門のパーソナルトレーニング」というのは、ありそうでないのです。


というわけで、最後はちょっと脱線してしまいましたが、今回のコラムのテーマである


「下半身専門だから、全身は痩せない?」という質問は間違っていて、むしろその


であるということを皆さまに正しい情報としてご理解頂ければと思います。


またコラムも通常の記事も更新して参りますので、引き続きご覧くださいませ。


studio kinari minami